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雨の庭、ドビュッシーの「版画」より

人生回り道をしている元受験生、現医学生が、思うことをつらつらと。

一年を振り返り

今まで、過去にまつわる話ばかり書いてきたので、たまには最近の生活も。医学部に合格してから、約一年が過ぎた。受験している当時は、一年後のことなど想像すらしてなかったし、今も、当時想像しなかった状況にいる。在籍する大学、研究、人間関係‥etc。・…

存在への愛

対人的なものではなく、音楽に対する個人的な思い入れの話。 気づけば、音楽は私のそばにあった。 それが空気のように当たり前であったため、そこから遠く離れてみるまで、気づかなかった程度には。 乳児のころから、クラシックをBGMに聴かせると泣き止むよ…

分裂

学べば学ぶほど、早く医者にならねばという焦りと、臨床医になるよりも医療に貢献できる道があるのではないかという疑念とが同時に出てきて、将来の自己像が揺らいでいる昨今である。 医師の仕事の何たるかも知らない、コメディカルの方々の仕事はまして知ら…

機械論的宇宙観、あるいは平行線、そして日常の雑記

はじめに:なんの脈絡もない雑感であることをお許し願いたい。 週一回、生命科学の入門講義を受けている。 毎回感想を書くことで、単位が認定されるようなので、ここはひとつ、面白いことを書こう、と筆を走らせるのだが、なかなか言葉を尽くすことが難しい…

吉田山に懸かる朧月

一度エントリを書いたのだが、消えてしまった。 中島敦の「文字禍」を思い出したので、消えたエントリの方は気が向いたら書く。 先日、五年ぶりに、大学に入り直すことになった。 合格発表が一週間前で、その後周囲から祝福の言葉を受け(疎遠な友人、恩師に…

諸刃の剣

先日、とある理由で英文を読む機会を得た。 ヘレンケラー、ウィトゲンシュタイン、アフリカの原住民が登場する、言語についての論評である。 内容は、これといって目新しいものではなかったが、読んでいるうちに、以前口に出して、宙に浮かんだまま、何処か…

若年寄

といっても、幕府の役職の話ではない。共働きの両親の元に、妹と弟と生まれた私は、主に父方の祖母に育てられた。思春期、人格形成の時期に一番多くの時間を共に過ごしたのは、おそらくその人だろう。どちらかといえば長男で両親に対して他人行儀な私が、何…

紫煙に寄せて

雑記。 朝はほぼ毎日珈琲を飲んでいる。 カフェインに耐性ができているので、朝でも夜でも気にせず珈琲か緑茶は飲むことにしている。 珈琲を飲むとき、半年前までは、欠かさず煙草を吸っていた。 煙草をやめて二ヶ月になる。 およそ、三年間吸っていたそれに…

風の音に

初めての記事がこんなのでいいのかな、と思いつつ。久々に、天気図に台風を見た。五月としては異例の、強い台風だという。子供の頃、台風は、怖くもあり、また楽しみでもある、非日常な体験だった。祖父の家に、超大型台風がくるその夜、泊まった。確か、5…